プレストーンウオーク・コリアの出発式(2007.3.24)での韓国側代表の崔牧師の挨拶を翻訳 (要約)していただきました。写真中央が崔牧師。
まず、ここムグンファ堂に眠っている抑圧された人たちの冥福を祈ります。その方々が強制徴用されて、故国に帰ることができずにさまよっているこの地で反戦平和巡礼行進 ‘2007ストーンウオークコリア’の出発をすることは非常に意味深いことと思います。私は昨日、新日鉄八幡製鉄所などを回りながらその方々がここでどんなにつらい歳月を過ごしたのか、どんなに多くの涙と血を流したのかよく分かりました。戦争はこのように強制連行された朝鮮人たちだけなく実は日本の民衆たちもまったく同じ大変で苦痛の日々を過ごしました。
最近、日本の安倍首相は朝鮮人たちが強制的に徴用されたのではなく自発的に来たものであり、従軍慰安婦も日本政府や軍部が強制的に連行したのではなく、日本政府が謝る必要はないと強弁しています。日帝が朝鮮半島を支配して以後、供出などあらゆる手段をつくして暮らすことができないようにし、土地を奪って日本に行けば暮らしやすいと言いながら故国を立ち去るようにしたことは日本帝国主義の責任ではないでしょうか?また警察や売国奴たちが日本に行くように強制したことは、日本帝国主義が強制連行したのではないと言い逃れできるでしょうか?
まして日帝が組織的に強制連行したというさまざまな証拠があるにもかかわらずこのような歴史的事実をかくし、日本人たちは今日もいわゆる‘日本人拉致’事件を口実に北朝鮮に対して経済制裁と軍事的脅威を与えています。しかも平和憲法を「改正」して軍国主義の道を再び歩こうとしています。このようなイラクに自衛隊を派遣し、機会さえあれば核武装ができる日本に対して、アジアは恐怖を感じています。
こんな状況でストンウオークコリアは過去の日帝の蛮行を謝罪するために無名で死んだ民衆の魂を追悼する1トンの墓碑を載せた車で釜山を出発して密陽、智異山、光州、ソウルを経て金剛山まで行きます。約2ヵ月間、重い車をひいて歩いて行くということは決してたやすい事ではありません。こんな大変な謝罪行進が韓国人たちの心を動かして一緒に平和行進を行ったらと思います。実際、韓国人たちもお詫びをしなければなりません。韓国人たちもベトナムへ行って幾多の民衆を殺したし、今もイラクに軍隊を派遣しています。このたび2007年ストンウオークコリアが日本と韓国の間の平和の懸け橋だけではなく韓国とベトナム、韓国とイラクの平和の懸け橋になるように願っています。そしてアジアの民衆の力で平和の新しい歴史が始まるように願っています。ありがとうございます。