STONEWALK KOREA 2007 BLOG

世界中の戦争で苦しめられた人々を悼むための碑石を、特別制の台車にのせて、朝鮮半島を縦断して、人力で牽きながら歩く「ストーンウォークコリア」の告知のためのサイト
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どんぐりも出発式に参加しました
サムヌノリブログ管理人が現在韓国でwalkに参加中ということで、始発式に参加しましたどんぐり(ハンドルネーム)がしばらくブログのお世話をいたします。
ということで、私の参加の感想です。

<プサンへ>

 29日早朝の高速船コビーでプサンに11時過ぎに到着しました。35年ぶりの国外への旅ですこし緊張気味でしたが、プサンが次第に近づいてくるときの熱気を帯びた400万都市の姿に次第に圧倒されるような気持ちがしました。

<プサン民主公園>

 プサン民主公園(ミンジュコウオン)へは、韓国側の出迎えがあり恐縮いたしました。
 会場には、たくさんの参加者が見えられており、日本の民主運動ではあまり見ることのできないような活気あふれた進行で、サムヌノリの腹を突くような音楽と踊りが、ストーンウォークへの韓国側の力の入れようをあらわしていました。その意味では、日本側の力不足を感じてしまいました。是非とも、次第に盛り上がるように、日本にのこったもので今一度力を入れなければいけないと思います。

 麻生さんが書かれた通り、日本への帰路再び訪れて見させていただいた民主公園の記念館は、韓国の民主勢力の独裁政治との命をかけたたたかいを展示していました。多くの犠牲となった人々がろうそくに火をともし、そして、あとに残されたものがそのろうそくを手にその戦いを引き継いでいったことが、子どもたちが掲げたろうそくの写真に象徴的に描かれて、目頭があつくなりました。
 私は今日、「私も70年代、希望にもえてたたかった。しかし、それを後の世代にただしく引き継げただろうか。韓国の人々が、命をかけて、自力で民主化を勝ち取り、そればかりでなく、そのろうそくの火を絶やさず次の世代につづけていこうとしていることを尊敬します」と書き残して民主公園をさりました。玄界灘を再び渡るときも、そのことが思い起こされて、何度もしらずに目頭が熱くなりました。

<フリースクールの子どもたちも参加>

 ウォークにはたくさんの中学生が参加していました。フリースクールの子どもたちです。私がつたない英語で話しかると、しっかり受け答えが帰ってきました。日本語を勉強している14歳の女の子は、将来日本の大学で学びたいと、しっかりと目標を持っています。韓国にはたくさんのフリースクールがあるそうです。民主化闘争の過程で、政府のお仕着せの教育に飽き足らない人々が、自分たちの力で教育を実践していく場として、民主化闘争のなかで作っていったそうです。日本からも福岡出身の女性が教師としてその運動に参加されており、その方はストーンウォークをささえる大きな力になっていました。フリースクールは、検定試験を受験して、大学への進学資格を取得するそうです。
 交流会では、「イムジン河」を日本語と韓国語でみんなで歌ってくれました。
 この夏の7月中旬、その子たちが九州に訪れるそうです。是非ともみんなで歓迎したいと思っています。

<いよいよウォーク>

 民主公演で燃えるような感動の出発式の後、サムヌノリの踊りを先頭にストーンウォーク・コリアはいよいよ出発しました。
 いろいろな街並みをとおると、たくさんの方が沿道から手を振って、ウォークを歓迎してくれました。沿道で意外だったのは、IMFというアメリカの圧力による大手術を受けた後であるのに、たくさんの中小・零細企業が、小さな工場で旋盤をまわしたり、溶接をしたりしている事でした。日本からいったものの中には、なんねん遅れているという言い方をする人もたくさんいるとおもいますが、零細企業を営んでいた父や兄を見ていた私には、むしろ韓国の底力をかんじました。たくさんの人々が、目の回るような高価な機械を買わねばならなかったバブル以前の日本の中小企業が、バブルを機に軒並み倒産していったことを思い出しながら、これが本当なんだとおもいました。いくら御用経済学者が千の理屈を並べたところで、大多数の人々がしっかり仕事にありついてそれなりに生きていける社会を否定できないはずです。なぜ日本はそれと逆行しなければいけないのでしょうか。
 こどものころ、私の家の周りでは、下駄をつくって、あるいは提灯をつくって、傘を修理して、私の父のように町工場で真黒になって働いて、ぽんぽん菓子を焼いて、みんな立派に生きていました。それがまだプサンには残っているのにおどろきました。
 いろいろな職種の人々が、それぞれに役割に自信をもって、社会の貯水池のような生産を続けている姿こそ、当り前の姿なのではないのでしょうか。そんなことを沿道のお店をみて感じました。
 ウォーカーの中には歌がすごく上手な方がおられて、昨日、日韓友好のストーンウォーク合唱団が3人で結成されました。ウォークの途中に響く3人の女性の歌声は、素晴らしいですね。

<地元の歓迎>

 ストーンウォークを終えて疲れ切った私たちを待っていたのは、暖かいお風呂と、工夫を凝らしたおもてなしでした。出発式の、記念館の食堂での韓国料理。その夜の絶妙な司会で進行された交流会の歌声を聞きながら、キムチの店のご主人のおはからいのからだの芯からあたたまるキムチの料理は格別でしたし、途中でお昼休みに立ち寄った教会での「巻きずし」もそろそろ和食でもという心づくし。そして、昨晩の「伽耶フェスティバル」というお祭りの真っ最中の金海の、YMCAでの地元あげての歓迎のなかでたべた家庭的な韓国料理もこれもまた格別でした。そして、昨晩は、おそくなってホテルに向かう私たちをタクシーがないからとご自分の高級車で遠いプサンのホテルまで送っていただいた地元のお話好きで愉快な青年実業家の方の親切には参ってしまいました。

 というわけで、素晴らしいストーン・ウォークコリアが、始まっています。是非おもいきって海を渡ることをお勧めします。ちょっときついこともありますが、忘れる事の出来ない貴重な出会いと経験ができることはまちがないと思います。

| 韓国からのたより | 19:42 | comments(0) | trackbacks(1)
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ストーンウォークについて悩みを解決するには、まずはストーンウォークについての正しい知識が必要です。そこで、ストーンウォークについての情報を集めました! ストーンウォークについて調べて、ストーンウォークに関する悩みを解決しちゃいましょう! ストーンウ
| なるほどキーワード | 2007/05/08 12:37 AM |
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